グァテマラで有名なのはラム酒ですが、ここではまず、私が一番よく飲んでいたということで、ビールを紹介します。
グァテマラのシェアNo1ビールは、ガジョと言います。黒ビールのガジョネグロもあります。日本国内では見かけないので、聞いたことがない方がほとんどかと思います。
ガジョは、すごく特徴があるわけではないのですが、とてもバランスが良く、濃くも薄くもないし、酸っぱくも甘ったるくもありません。すぐ隣のメキシコには、ビールの種類が多くあり、しかも美味しく、グァテマラにも何種類も流通しているのですが、これらメキシコビールにも負けず、圧倒的シェアを誇っています。暑い国だし、とくに山岳地帯は乾燥していて喉が渇きやすいので、みなさん何はともあれビール、という感じです。
ガジョ、本当によく飲みました。
夜は適当に和食っぽい料理を作って食べることが多かったのですが、ガジョはそういうなんちゃって和食にも結構合います。外でポジョフリトなどを食べるときにも、ガジョは欠かせません。たまにグァテマラシティで協力隊の仲間と外食するとき、よく中華料理屋に行ったのですが、とくに餃子との相性は抜群で、大瓶を何本も空けていました。
ただビールだけ飲むのも美味しく、仕事が早く終わって、夕食にはまだ早いときなど、まだまだ暑い空気の中、ガジョで喉を潤していました。
グァテマラでは、ビールにライムを入れることが多いです。厳密には、リマリモンと言って、日本で売っているライムとは少し味が違います。ライムは、売ってもいますが、大抵の家の庭に生えていますし、そこらへんに自生していることもあるので、入手は極めて簡単です。揚げ物にも煮物にも焼いた肉にも絞ってかけるし、ラム酒にも入れます。考えてみたら、何にでも入れますね。
ライムを絞ると、味が爽やかになり、より飲みやすくなります。なので危険です。
お次はラム酒です。
有名なのは、サカパという銘柄です。ダークラムで、味も値段も、国内の他のラム酒より抜きんでています。たまたま、私の住んでいた町のスーパーが取り扱っていたので、よく買って飲んでいました。日本国内ではかなり高額ですが、現地では日本で買うよりだいぶ安いので、お得感がありました。とはいえ高級品なので、ひとしきりガジョを飲んだあと、ちびちびと味わって飲んでいました。
グァテマラ人がよく飲んでいたのは、ベナードという銘柄です。ラムコーク(スペイン語ではクバリブレ)にするのにちょうどいいので、パーティのときはベナードでした。
安いものでは、ケツァルテカという銘柄があります。脳神経系統に良くなさそうな味がします。路上で泥酔しているグァテマラ人は、ケツァルテカのボトルを抱えていることが多いような気がします(あくまでも個人の見解です)。
珍しいところでは、トウモロコシから作るどぶろくもありましたが、あまり美味しくないので、ほとんど飲んだことがありません。
続く